体のためにどのくらい運動したらいいのですか?

人間が健康でいられるライフスタイルを追求すると、一万年前の生活に行き着きます。その基本は、粗食と運動です。人間の遺伝子は、飢餓を乗り越えるために、粗食に耐えて栄養をため込む省子不設計になっています。

しかし、現代社会はどうでしょうか。利便性が追求され、たいして体を動かすこともなく生活が回っていきます。逆にいうと、これほどまでに便利で体を動かさない環境では、人間は健康を保ちにくいのです。

厚生労働省は、「健康づくりのための運動基準二〇〇六」を発表し、このなかで、生活習慣病予防のために必要な運動量を紹介しました。
 新しい運動の指標には、「エクサイズ(EX)」という単位と、「メッツ(METS)」という単位が使われています。「エクササイズ(EX)」とは「身体活動の量」のことで、「メッツ(METS)」とは、「身体活動の強さ」を表した単位です。

座ってテレビを見ている状態は1メッツ、静かな立位は1.2メッツ、ゆっくり歩行は3メッツです。

エクササイズは、このメッツに実施時間をかけて算出します。強い身体活動ほど、短い時間で同等のエクササイズになります。

3メッツの普通歩行なら、一時間で3エクササイズとなります。

週23エクササイズは、一日あたり3.3メッツの普通歩行で一日66分を七日問行なうことに相当します。

また、エクササイズからはエネルギー消費量を求めることもできます。エネルギー消費量は「1.05xエクササイズ×体重」ですから、ほぼエ
クササイズの体重倍が、消費したカロリーになると考えてよいでしょう。

説明が長くなってしまいましたが、厚生労働省が推奨する運動量は、1週間に23エクササイズ、そのうち四エクササイズは活発な運動を含めましょう」というものです。

たとえば、4メッツの速歩ウォーキングなら週に一時間、一回20分の速歩ウォーキングにするなら週に三回、となります。ちなみに、メタボリフクシンドロームで内臓脂肪を減らしたい場合は、週に10エクササイズの運動が推奨されています。4メッツの速歩で2.5時間ですから、週に五回、30分の速歩でいいことになります。

免疫学的に見ると、アスリート並みの激しい運動は、かえって免疫が下がることがわかっています。

免疫を高めるのは、「気分がいいなあ」と思えるレベルの運動です。楽しければ継続も容易ですから、まずはご自分のペースで、できるところからはじめてみてはいかがでしょうか。



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